【読書感想文~余韻に浸りつつ~】ぼくは明日、昨日のきみデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

 

5時間程で読み終わりました。

本を買ってから2ヶ月積んだままとなっていたのをようやく読みました(笑)

 

久しぶりに小説を読みました。

物語を読み進めるのやはりいいですね。

没頭してあっという間に時間がすぎていました。

 

小説を読んでいて私が最も楽しいのは読んだ後の余韻時間です。

 物語を思い返して情景を浮かべ、登場人物たちの感情やセリフの意味をかみしめるのたまらなく心地いいです。

 

タイトル:「ぼくは明日、昨日のきみとデートする

著者:七月隆文

 

恋愛小説は読者の感情を揺さぶってくれます。

セリフに乗せる感情。

心内にとどめる感情。

のどまで出かけた言葉を飲み込む感情。

どの感情もナマナマしく、登場人物の感情が伝わってきます。

 

この作品は映画されるのをきっかけに知りました。

映画に登場する役者の方々は、それはもう美男美女。

かわえぇぇ(笑)

小説中でも登場人物は美男美女カップル(男性に関してはおそらく)。

 

舞台となる場所は京都。

リアルな土地が出てくるとイメージがしやすくて、実際にその場所に行きたくなります。

 

大学生の彼らは、それはもう初々しい感じから始まり、終盤には大人びた印象が強く残ります。

終盤にかけてせつなさが胸を締め付けます。

あまり具体的に書いてしまうとネタばれが激しいのでおさわり程度だけ書きます。

 

ちなみ私はネタばれされようが特に気にしないたちですが…(笑)

 

こんな本気の恋愛ていいなとシンプルに思いました。

期間が限られているだけに、より熱く、より濃密に、

相手を焼き付けつるため

相手に焼き付けるため

 

相手の感情を思い量れば量るほど、よりせつなく、より愛おしく

一緒にいて触れ合うだけで溶けてしまいそうな熱がそこにありました。

そう思える相手に出会っていることがすてきだと感じます。

 

大切な誰かがいるならば、一緒にいる時間が貴重な時間だと再確認できると思います。

日常に変わった時間があたりまえではなくなる瞬間を想像するかもしれません。

 

時間は有限です。

自分の時間も、誰かの時間も、

 

いまの時間を無駄にしたくない。この貴重な時間をフルで使いたい。

そう考えさせてくれる作品でした。

 

 

この作品を読み終わったら、もう一度あたまから読み返したくなる仕組みになってます。

わたしは読み終わった余韻に浸りつつ、ゆっくりと読み返します。

 

ではでは